2人の愛の営みの後に何だかブルーになってしまうのはしょうがない。男性が陥る塩対応は賢者タイムと呼んでいますが、最近の研究によると女性も行為の高揚感、興奮から一変し、セックスの後に情緒が不安定になることが判明しました。
賢者タイムは男性だけの症状だと思う方が多いと思いますが、女性の場合は「性交後憂鬱」だとか「ポスト・セックス・ブルー(PCD)」と呼んでいます。同様の感情を男性が感じることもわかっていますが、これについての研究はまだまだ発展途上の段階にあります。
特に女の子が陥りやすい症状として挙げられるのが、
・なんだか悲しい気分になる
・憂鬱になる
・男性に対して怒りの気持ちを持つようになる
・情緒が不安定になる
・不安に襲われる
これらのネガティブな感情をセックスの後に経験する女性は多いといいます。男性の賢者タイムはどちらかというと虚無感や無の感情に襲われますが、女性はよりブルーな気持ちに陥ってしまうようです。
その理由はいまだにわかっていませんが、一説によるとホルモンが関係しているそう。愛情深いセックス、最高に気持ちのいいセックスをすればポスト・セックス・ブルーには陥らないというわけではなく、快楽の度合いや恋愛状況には左右されないのが厄介なところです。
男性ができることはあまり多くありませんが、まずは気持ちが落ちてしまった女性を否定しないこと。パートナーである場合は、「もしかしたら、ポスト・セックス・ブルーの症状なのでは?」と理解を示して歩みよることが大切です。
コミュニケーションが充実したセックスは互いの感度を上げることに貢献しますが、セックス後の悲しさや不安な気持ちを、まずは分かち合うことが心と心の対話につながります。
こういった症状の有無や重症度は本人の生活スタイルや、トラウマ経験などによって異なります。ポスト・セックス・ブルーは当の女性側もその症状を知らないことが多いため、どこか様子が変だと思ったら男性側からその可能性を指摘してあげましょう。
なお、これについて明確な治療方針は定まっていませんが、女性が安心できる空間で、深呼吸を数回してみるとずいぶん心が落ち着くと専門家は語っています。
男性がどうやって受け入れるかは難しい面もありますが、普段の生活からリラックスにつながるデートや旅行を提案したり、セックスの時にはアロマやお香などで気分を盛り上げるなどを意識してみるのもナイスアイデアです。
女性とともに改善が難しいと感じたら、セックスに関するカウンセリングに強いクリニックなどを受診し、アドバイスを仰いでみましょう。まずは恥ずかしいという思いを消し去ることも大切ですよ!