セックス前の性病対策ばかりに注視しがちですが、行為後にも性病予防対策ができることをご存じでしょうか?
どんな相手と遊ぶにしても、各々の意識の差が性病予防につながってくるわけですし、結果として自分自身そして相手をいたわることにもなるわけです。
実際にそれを行うか否かはあなた次第ですが、いざという時のためにも覚えておいて損はないはず!
コンドーム着用そして粘膜接触を避けることは当然の知識として覚えておく必要はありますが、セックス後に可能な性病対策としては以下のようなものがあります。
①プレイ後の排尿
②行為後にシャワーを浴び患部を清潔に保つ
セックス後に身体(特にペニス部分)を衛生的に保ち、なおかつ排尿を行うことで、雑菌やウイルス等を洗い流して性病予防につなげるわけですね。
正直なところ予防対策としては弱いですが、それでもこれらは習慣づけておきたいもの。
それに併せて口腔内の細菌、ウイルスを洗浄するという意味で、イソジン等でうがいをすることも効果的。
もちろん、リスク行為があったと自覚している場合は、行為数日後に性病検査を受けることも当然ながら推奨しています。
HIVや梅毒など即感染の事実が分からない場合もありますし、必ずしも自覚症状があるわけではないので、どんな相手とどのようなプレイをしてしまったのかを客観視した上で適切な時期に性病検査を行うことが大切ですよ!
なお、行為後に医薬品を口腔内から接種することで性病感染をブロックすることも理論的には可能ということも付け加えておきましょう。
これはゲイ男性を中心とした界隈やセックスワーカー、もしくは医療従事者の一部で行われている服薬によるHIV感染予防のことで、PEP(ペップ)療法と呼ばれています。
ようするにHIVのウイルス増殖を防ぐ医薬品を服用することで、性行為後の暴露後予防を可能にするもの。
抗HIV薬をリスク行為から72時間以内に一日一錠28日間継続して飲み続ける必要があり、日本では未承認のHIV予防対策となります。
しかし、アメリカを含む欧米では知られた予防方法であり、アナルセックス中に出血した(コンドーム装着なし)やレイプ被害、針刺し事故(もしくは違法薬物を注射した)などのケースに適用されているようです。
中にはセックス依存症や極度のHIV感染不安を抱えている方も、この事後予防でHIV感染をコントロールしていることもありますが、基本は自費診療であり積極的にその療法を導入している病院は限局的。
相応の金銭負担、投薬による副作用など考慮すべき点は多々ありますが、その予防効果はかなり高いので、万が一の際は服薬を検討してみてもいいかもしれませんね。
同様の方法でセックス後72時間以内に抗生物質を服用することで梅毒やクラミジア、淋病感染を軽減できる、Doxy PEPと呼ばれる予防対策もありますよ。
これらは性病予防と治療に特化した病院で導入していることが多いので、どうしても気になるという方は、ぜひ専門家のアドバイスを仰いでみるといいでしょう。
なお、HIV薬を個人輸入して医師の診断なしに俺流PEPを試みる方もいるようですが、海外の医薬品の品質は不透明なものも多く、内服後のフォローアップができないので絶対避けるべき!
今回は行為後に可能な性病感染予防についてまとめてみましたが、ぜひ自身のセックスライフの豆知識として覚えていただけると幸いです。