挿入すればOK!そんな挿入崇拝から抜け出す時代がやってきたのかもしれません。いい感じの雰囲気になった後のキッス、そして女性の素肌、乳房に敏感過ぎる秘部への愛撫を通し、最終ゴールとしての挿入があるわけですが、挿入が価値ある性行為とは限らないのです。
そもそも男女のセックスは、快楽を享受する行為と同時に子孫を残すという大前提があるわけですが、性別に様々な流動性があるように、セックスも従来の固定概念に捕らわれないおおらかさが求められています。
挿入ありきのセックスはどうしても射精、そしてそれを膣で受け止める原理に繋がるのですが、ここではあえてそれを取っ払ってしまいましょう。つまり身体と身体での結びつき重視ではなく、心と心で身体を結ぶに重きを置くセックスをしましょう!ということです。
セックスの在り方はそれぞれ、人の価値観、性別、年代によっても異なります。ビアン同士の百合的セックスは挿入無くして愛撫だけでも十分二人を満たせますし、高齢者のセックスは手を繋ぐだけ、添い寝するだけでもそれをセックスと見なせます。
わかりやすく例として挙げましょう。最近多いのが草食系男子といって、そもそもセックス自体にそこまで強い固執を持たない男性が、愛撫だけで女の子を満足させるセックスをしているそうです。そうセックスの満足度は射精によらない、いい例かもしれません。また自分のペニスに自信がないからこそ愛撫、内面と内面の対話に重点を置く男性も少なくありません。
ただし自分が挿入しないで満足だとしても、相手の女の子の気持ちも対等に考える必要があります。挿入なしの達成感を男性一人で感じ満足したら、自慰行為と同じ自分優位のワガママさしか残りません。
あくまで女性の気持ち、性欲を汲んだセックスができるかが重要です。挿入しないセックスは前述のように気持ちと気持ちを重ねる親密なコミュニケーションの一つであり、新しい形のセックス。
どこまでの愛撫を求めるのか、手マン、クンニはするべきか、大人の玩具を盛り込むのか?などの細かなルールが明確に線引きされていないからこそ、二人の生活スタイルや興味に合わせてカスタマイズ可能です。
特にマンネリカップルには非常に有効で、いつもなら通り過ぎてしまう部分の性感帯開発、服の上からの愛撫……、そこにイクという快楽が付随しなくとも、いつもと違う連帯感、ワクワクを感じたら、それが挿入しないセックスの到達地点であり醍醐味なのです。
難しいことはありません。それぞれのカップルに合わせた形の新しい挿入レスのセックス、そんなコミュニケーションを始めてみませんか?