挿入についての価値観というものは、男女によって随分と異なるものです。入れられる側は気持ちいいに決まっている、男性は無条件にそう思ってしまいがち。
しかし、実際は挿入が伴うセックスに、覚悟や忍耐が必要と答える女性は多いものです。
愛や刺激があれば挿入は気持ちいい、そんな方程式は必ずしも当てはまるとは言い切れず、挿入恐怖を感じるという女性の存在も無視できません。
その理由はさまざまでその多くが心理面とリンクしているようです。ここではまず、挿入時に感じる恐怖の原因を探っていきたいと思います。
・セックス時の過度な緊張やこわばりが身体反応に影響。
・自身のコンプレックスが恐怖心に変換されてしまう。
・過去のセックスにおけるトラウマ。
・性病り患や婦人系の病、もしくは骨盤内臓器の癒着など。
・膣、ペニスの大きさの差異から物理的な痛み(性交痛)を感じやすい。
・うるおい不足やラテックスアレルギー。
女性は男性よりもセックスに心と心の結びつきを重視する傾向にある為、より挿入恐怖に陥りやすい傾向にあります。
もちろん男性も過去の挿入失敗や自身のサイズへのコンプレックスなどが原因となり、なかなか挿入に至らないケースもありますが、女性のほうが挿入にはよりデリケート。
強いピストンに恐怖心を抱く女性もいれば、軽く触れられるだけでもNG、もしくはセックスのセの字にもネガティブに反応してしまうケースもあります。
女性もそんな自身の恐怖心に負い目を感じてしまうことも多く、またセックス時の悩みがゆえに男性、周囲に相談しにくいこともその解決を難しくしています。
挿入恐怖という不安を取り除くには、専門家へアドバイスを仰ぐことが大切なのは言うまでもありません。しかしながら、女性がもっとも望んでいることは男性からの理解です。
愛撫をしている際、もしくは挿入時に女性が極度のこわばりを見せた場合は、まずはプレイを中止すべし。
女性の気持ちを尊重した上でコミュニケーションを重ねること、女性の歩幅に合わせたプレイを心がけるべきです。
女性がリラックスできるようにスロウな音楽をかけたり、アロマの香りを潜らせる、マッサージをするなどもメンタル面の緊張を解くキッカケになります。
また、プレイ時にはたっぷりの潤滑油を利用し、前戯にたっぷりと時間をかけることも、挿入恐怖を和らげる一手となるので覚えておくといいでしょう。
ただし、重篤なケースはカウンセリング、投薬治療が必要になる場合もあるので、二人で解決しない場合は一緒に専門クリニックを受診すべきです。